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ママ名刺はマウンティングの道具なのか?

クラス内の非公式な連絡先交換の最近のトレンドとは

杉浦由美子 ノンフィクションライター

 『ママ名刺』なるものをご存じだろうか。放映中のテレビドラマ『マザー・ゲーム』(TBS系)で登場するこの名刺は、4年ほど前に光文社のセレブ志向ママ雑誌『VERY』で取り上げて以来、注目されている。『VERY』が通販で販売するママ名刺は30枚1810円だ。160円で100枚という名刺印刷業者も存在するご時世にたいそうな価格だ。

 そのため、ママ名刺というと「都心のセレブなママたちの御用達」というイメージがあり、「保育園で配ったら一瞬でハブにされる」という声もあるが、実際はそうでもない。

PTAの集まりでは母親同士が顔を合わせることが多い拡大PTAの集まりでは母親同士が顔を合わせることが多い
 東京郊外の団地で子育てをしていたママはいう。

 「7年ぐらいまえに最初の子供を出産していた時にママ名刺をもっていました。児童館で意気投合したママに名刺をもらって、『私も作ろう』って思ったんです。ママ同士のやりとりは子供が主体。名刺をみたら『あの子のママね』と分かるように、子供の写真と名前、そして、ママである私の名前を載せます。自宅のプリンターで作りました。児童館や図書館のイベントなんかで知り合って、また会いたいなと思う相手に渡していました」

 また、幼稚園や小学校なども20年前とは事情が違う。

 2007年に都内の小学校を取材した時に、クラスの電話連絡網が暗号化されていた。現在はメールで一斉配信などの ・・・ログインして読む
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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

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