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どんな罰よりスマホ没収を恐れる子どもたち

便利さのかげで無視できない国語力、親の教育力の低下

薄雲鈴代 ライター

スマホと携帯のアンケートについて説明する姫路飾西高の生徒たち=2013年10月、兵庫県姫路市拡大スマホと携帯のアンケートについて説明する姫路飾西高の生徒たち=2013年10月、兵庫県姫路市
 学校生活には、校則という縛りがある。私が非常勤講師をしている高校では、制服のスカート丈が数センチ短いだけで、一週間も服装チェックがあり、担任、生徒指導、各時間の教科の先生のサインをもらって、反省しなければならない。制服をちょっとアレンジしただけでも面倒なのに、これに加えて頭髪チェック、遅刻の有無、授業態度等々、あらゆる関門がある。

 段階に応じて罰則も様々だが、生徒いわく「スマホケータイを取り上げられるのが一番堪える」という。昔ならば、授業中の居眠りや私語、隠れてマンガを読んだり、内緒の手紙を書いては教師に見つかって、叱られておしまいという他愛のないものであったが、今は机の下でスマホいじりである。

 かたときもスマホを手放せない子どもが増え、寝ているときも枕元にスマホを置き、食事のときも箸の横に置き、学校にいても机の下に置いている。

 学校側も全面禁止を発令し、「学校の中では一切スマホケータイを手にしない。カバンの中から出さない。うっかり間違って着信音が鳴っても没収」としている。学校のあらゆる場面でみていたスマホの姿は、たちまち鳴りを潜めた。なにしろ、一週間も没収されては、彼らの生命を絶たれるに等しい一大事だからである。

 しかし、このスマホ依存は、子どもだけの問題ではない。高校生の親たちが30代、40代のケータイ依存の世代で、これまたスマホが手放せない。

 この頃、ファミリーレストランなどでよく目にする光景がある。若いお母さんと就学前の子どもがテーブルに着くなり、親はスマホでメールチェック、子どもはゲームに夢中で ・・・ログインして読む
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筆者

薄雲鈴代

薄雲鈴代(うすぐも・すずよ) ライター

京都府生まれ。立命館大学在学中から「文珍のアクセス塾」(毎日放送)などに出演、映画雑誌「浪漫工房」のライターとして三船敏郎、勝新太郎、津川雅彦らに取材し執筆。京都在住で日本文化、京の歳時記についての記事多数。京都外国語専門学校で「京都学」を教える。著書に『歩いて検定京都学』『姫君たちの京都案内-『源氏物語』と恋の舞台』『ゆかりの地をたずねて 新撰組 旅のハンドブック』。

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