潮智史(うしお・さとし) 朝日新聞編集委員
朝日新聞編集委員。1964年生まれ。87年入社。宇都宮支局、運動部、社会部、ヨーロッパ総局(ロンドン駐在)などを経て現職。サッカーを中心にテニス、ゴルフ、体操などを取材。サッカーW杯は米国、フランス、日韓、ドイツ、南アフリカ、ブラジルと6大会続けて現地取材。五輪は00年シドニー、08年北京、12年ロンドンを担当。著書に『指揮官 岡田武史』『日本代表監督論』。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
16日から始まる男子サッカーのワールドカップ2次予選
女子のワールドカップ(W杯)がカナダで開幕し、男子は3年後にロシアで開かれるW杯ロシア大会の出場権をかけたアジア予選がいよいよ幕を開ける。
日本代表は6月11日のイラクとの強化試合をへて、16日のシンガポール戦からW杯2次予選の戦いに突入する。
欧州のシーズンが終わった直後のこの時期は、過去の代表チームもチームづくりにおける難しさを味わってきた。
欧州組とひと口にいっても、シーズンを通して出場機会を手にしてきた選手は疲労やときにはけがを抱え、出番の少なかった選手は試合勘を含めたコンディションを整えることに時間を必要とする。
一方、国内組はシーズンが始まって約3カ月というタイミング。体調はもちろん、選手としてのコンディションはばらばらだ。
その点、今回の直前合宿は入念な準備をうかがわせるものだった。
欧州組はそれぞれの最終戦など日程に応じて五月雨式に集まり、さらに今季の出場具合に応じてコンディション調整のためのメニューが細かく用意された。
午前と午後で練習に参加する選手も入れ替わり、練習の強度や負荷の強弱も変えられた。日本サッカー協会の霜田技術委員長によると、ちょうど1年前のW杯本番を前にした調整失敗の反省や教訓も生かされているということだ。いまさらながら、