侵略国と被侵略国の人々が歴史に向き合う機会を設けるNPOブリッジ・フォー・ピース
2015年07月06日
アウシュヴィッツを訪れる日本人は年々増えているという。また、証言者の高齢化を反映し、今年は最後の大きなメモリアルイヤーだとされているという(http://www.huffingtonpost.jp/ibuki-saori/post_9105_b_6738410.html)。中谷さんがガイドをしていることは日本人にとっては大きな財産である。ミュージアムショップでも、圧倒的にドイツ語の書籍が多い中、中谷さんが翻訳を手がけたものが日本語として並んでいるのはとてもありがたいだろう。
私がアウシュヴィッツを訪れて申し込んだときは、中谷さんは団体予約でふさがっていて、代わりに日本語を話すポーランドの学生さんがガイドしてくれた。彼女は中谷さんの知り合いで、「国際青少年交流の家」の活動に参加していた。メンバーには、祖母がユダヤ人で収容所にいた人もいるとのことだった。
日本がアジアと戦争中取り持った関係を考えると、絶対に必要なこういった活動を、いったい日本でやれる時が来るのだろうかと思っていた。
でも、日本で一歩を踏み出し、その活動を着々と積み重ねている人がいることを知った。NPOブリッジ・フォー・ピースを立ち上げた、神直子さんだ。フィリピンの被害者と、元日本兵の証言をビデオメッセージでつないでいる。マニラ市街戦でゲリラと市民が混同されて10万人の死者を出した歴史を
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