途中出場多く、メジャー3000安打や日米通算での最多安打にはペースダウン
2015年07月04日
移籍したマーリンズでは契約段階から第4の外野手、つまり控えという位置づけ。出場機会が限られることは当初からわかっていた。
レギュラー組の故障、あるいは休養が与えられるときのみがスタメン出場のチャンス。あとは終盤の守備固めか代打。すでに代打出場は自己最多だった昨年の28回を上回る35回にのぼっている。158回打席に立って42安打、打率にして2割6分6厘は全盛時を思えば寂しいが、状況を考えれば、むしろ評価されるべき数字かもしれない。
地区の台風の目どころか、優勝の可能性も語られるほど評価の高かったチームは開幕から躓き、16勝22敗の時点でマイク・レドモンド監督が解任された。後任はプロでプレーしたこともなければ監督、コーチの経験もないダン・ジェニングスGM。ここまでのチーム最大の話題は球界を驚かせた超異例の人事だ。イチローのカウントダウンはすっかり忘れ去られたかのように感じられた。
しかし、チーム内におけるイチローの存在感は増す一方だ。
「若いチーム。選手たちのいい手本になってもらいたい」と、イチロー獲得に動いた球団幹部の期待通りのアクションを起こしている。
低迷したチームを鼓舞するようにジョークを飛ばし、
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