石川温(いしかわ・つつむ) ジャーナリスト
1975年生まれ。中央大学商学部卒業後、98年、日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社。月刊誌『日経TRENDY』の編集記者として通信、自動車、ホテル、ヒット商品などを取材。2003年に独立後、携帯電話、スマートフォン業界を幅広く取材。近著に『スティーブ・ジョブズ 奇跡のスマホ戦略』がある。有料メルマガ『スマホ業界新聞』を配信中。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
アップルミュージックがスタート、iモード以来、日本では定額制に抵抗なし
6月30日(日本時間7月1日)、アップルが定額制音楽配信サービス「アップルミュージック」を開始した。
月額9.99ドル(日本では980円の固定料金の予定)を支払えば、海外では3000万曲以上、日本でも数百万曲以上の楽曲が聴き放題となる。
日本では、こうしたサービスはすでにNTTドコモ「dヒッツ」、KKBOX、サイバーエージェントとエイベックスが手がける「AWA」、LINEの「LINEミュージック」などがあり、早くも乱立状態となっている。
特にAWAやLINEミュージックは、この5、6月にサービスを開始したばかりだ。背景には、アップルミュージックや、日本上陸の噂が絶えないイギリスの「スポティファイ」などの海外勢が日本に押し寄せてきたことで、主導権を獲られたくない日本のレーベル会社が一気に動き出した、と見られている。
世界的に音楽業界は厳しい局面を迎えている。
CDは売れず、期待されていた「1曲いくら」の音楽配信サービスも伸び悩みを見せている。一方で、若者などは音楽を聴くのにYoutubeを再生して満足している状態だ。そんななか、人気を得ているのが広告ベースで無料で音楽を楽しめる「スポティファイ」だが、レーベル会社やアーティストから見れば、無料で楽曲を聴けてしまうため、収益も少なく、先行きに不安を感じざるを得ない。
特に日本のレーベル会社は
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