競泳に飛び込み、アーチェリー、ヨット、ウィンドサーフィン、近代五種と続々内定
2015年08月14日
ちょっと面白い逆転現象である。
新国立競技場の計画白紙撤回に、7月24日に発表されたばかりの「エンブレム」問題も重なり、5年後の「2020年東京オリンピック・パラリンピック」が世代間や地域差を越え幅広く知られるようになった。10日に内閣府が発表した世論調査では、同大会に「関心がある」と答えた人は実に81.9%に。ポジティブな話題ばかりではなくても、64年の東京や98年の長野にもなかった関心を集めている。
しかし、直近に迫る来年の五輪に関する情報は、8月5日、開会式1年前を迎えたにもかかわらず過去に比べてどうも少ない。
スポーツ関連会社の知人は大学生の就活面接解禁で、「東京オリンピックでは、御社の社員として是非こういった活動をしたい」と、溢れる情熱でプレゼンテーションする学生に、「ところで東京の前に、夏・冬五輪があるんだけれど、開催都市は?」と、試しに聞いたそうだ。
「沈黙しちゃった学生が驚くほど多くいたよ。マスコミの問題じゃないのぉ?」と、厳しく叱られてしまった。自戒を込め、来年8月5日から21日まで行われるリオデジャネイロ五輪に向けて、早くも代表に内定した躍動感溢れるトップアスリートの話から。
アテネ五輪では北島康介の2種目制覇を含めて金メダル3、銀1、銅4つを獲得。大会初日からスタートする五輪の看板競技として、日本選手をけん引した。続く北京も金2つと銅3、前回ロンドンでは金メダルはなかったものの、銀3、銅8個と日本チームのエース競技である。
しかし、五輪1年前に代表を決定したのは実は初めて。
北京五輪前年の世界水泳ではハイレベルな「世界記録」を基準としたため、北島が金メダルを獲得しながらも五輪代表権は手にできず。ロンドン五輪前年の世界水泳は
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