けが、全米オープンの初戦敗退、それでも世界8位の凄さを知るべし
2015年11月27日
錦織圭選手の2015年シーズンが終了した。昨年は17位で始まり右肩上がりに5位で終わった。今年は5位で始まり、短い期間4位を記録したものの、8位で終わった。
これを世間のスポーツ報道はおそらく、伸び悩み、停滞、後退、と言うのだろう。実態はどうなのか。ランキングや個別トーナメントの結果は、自分の成績と相手の成績の両方で見る必要がある。錦織は、停滞していたのか。
錦織自身の成績を昨年比で見る。ランキング算出は複雑な計算が含まれるので、ここでは「出場した全個人戦での獲得ポイントの合計」で比較する。
5,135(2014年)が4,325(2015年)と810ポイント減となった。年間ツアー4勝(2014年)が3勝(2015年)になったが、失ったのは250ポイント(クアラルンプール大会)であり、メンフィス大会とバルセロナ大会は連覇し、2014年の東京大会(楽天ジャパンオープン)を失った分はワシントンDC大会で獲得している。
ランキングポイントも賞金も別格に大きい四大大会は、1~2月の全豪ベスト16がベスト8に、5~6月の全仏1回戦がベスト8に、6~7月のウインブルドン(全英)ベスト16が2回戦に、8~9月の全米準優勝が1回戦に、とそれぞれ入れ替わって、四大大会の合計は差し引き795ポイント減となる。全米オープンだけ見れば1190ポイント減なので、残りの3大会で395ポイントの増だ。
技術面では、昨年比で唯一変わったのがサーブのレベルアップだ。年間で
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