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中学受験はどうなる? 最新の女子教育事情(上)

都立中高一貫校の巻き返しと、非キリスト教系女子校の人気過熱

杉浦由美子 ノンフィクションライター

 中学受験の時期が近づいてきたが、昨今はどういうトレンドになっているのだろうか。今回は女子の中学受験を中心に、2013年と2016年の予想偏差値を見比べながら、現在のトレンドや傾向を分析してみたい。前半では、都立中高一貫校がここにきて上昇気流にあること、そして、女子進学校は、ミッションスクール離れが進み、非宗教系のキャリア校が完全に上位を占めた現状を言及したい。後半では、大学入学がどんどん容易になる中で、私立大学付属校はどうなっていくかについてみてみたい。なお、偏差値は特に明記がない限りは女子受験生のものとする。

都立一貫校の人気の高まり

東京都教育委員会が開設を予定する都立の中高一貫校の説明会。毎回、多くの親子が集まった=2003年11月、東京都江東区拡大東京都教育委員会が開設を予定する都立の中高一貫校の説明会。毎回、多くの親子が集まった=2003年11月、東京都江東区
 日能研のR4の2013年予想一覧と、2016年予想一覧を見比べて、偏差値の動向をみてみよう。まずは都立一貫校だ。都立一貫校が登場した頃は、すぐに私立を追い抜くのではないかと言われていたが、そうはいかず、伸び悩んでいた。

  だが、2013年度予想と2016年度予想を見比べると、全体的に偏差値は上がり調子だ。都立小石川は偏差値が2013年度予想が63で2016年度予想が62とワンポイントダウンだが、他は軒並みあがっている。都立武蔵60から61。都立桜修館56から60。都立三鷹53から56、都立両国は56から59、都立白鴎は51から52、都立大泉が52から53と、全体的に上昇傾向である。東京では共学の私立進学校の選択肢が少ない。

  そのため、しぶしぶ女子進学校に入学していた層が、都立一貫校を狙うようになってきた。また、学校群制度以来、東京都民は都立高校への信頼感を失っていたが、昨今は、日比谷、西高と ・・・ログインして読む
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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

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