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ミッションスクールが狙い目の女子中学受験(上)

共学志向と宗教色の敬遠でトレンドから外れたところに割安物件はある

杉浦由美子 ノンフィクションライター

 2016年度の中学受験の受験申し込みも近づいてきた。本命は決まっているとしても、併願校で悩む人も多いのではないか。そこで今回は女子受験生にとって、穴場といえる学校を考えてみたい。前半では、中学受験の偏差値がいかに流行やマスコミの情報に左右されやすいかを延べ、後半では、やはり女子受験生にとってミッションスクールはお得感があること、そして、具体的にどの学校の偏差値が”割安”になっているかを言及したい。

偏差値はマスコミの情報で左右される

 10年前に私が引っ越し先を考えている時のことだった。知人の記者がこうアドバイスをしてくれた。

 「不動産の相場は利便性や住みやすさよりも、ブランドイメージで決まります。藤沢や鎌倉は都心から遠いのに高いですよ。反対に東京の郊外は新宿あたりに出やすいのに手頃」

  どこに住んでいるかは、その人のイメージを形成していく。「鎌倉に実家があって」と言われれば、聞き手は「この人は良家出身なんだ」と印象を受けることも多かろう。そのため、不動産の価格は、実際の価値よりも、イメージや流行感で決まっていく。私は知人記者の助言を参考にし、都下の街を回り、掘り出し物の物件を見つけることができた。 

 さて、不動産同様に学校入試の偏差値も、実際の教育の質よりも、イメージや流行で数字が上下する。たとえば、以前の記事でも書いたが、2015年の中学入試では、NHK朝の連続ドラマ小説『アンと花子』の舞台になった東洋英和は志願者が激増した。一方、女優の江角マキ子が巻き起こしたママ友バトル騒動で注目された某名門私立大学付属中学は ・・・ログインして読む
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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

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