2015年12月16日
中国杯、フリーはトリプルアクセルは成功したものの、残念ながらその他のジャンプでパンクや転倒が続き、3位。
ジャパンオープンのフリーほどの、中国杯SPほどのジャンプの出来ではなかったが、それでも抒情に満ちた「蝶々夫人」を滑り切り、総合1位。ジャパンオープンでのジャンプと中国杯での表現ががっちり嵌(はま)った形が、きっとこのプログラムの完成形なのだろう。
ちょっと民族音楽的なものも、きっとキュートに見せてくれるだろう。
アクの強いタンゴやフラメンコも、かつてはかわいらしく滑ってしまったけれど、今、踊ったらどうだろう?
尖(とが)ったアイスダンサーたちが踊るようなコンテンポラリーなナンバーにも、ぜひ挑戦してほしい……。
あんなものもこんなものも、今の浅田ならできるだろうし、今の浅田真央で、ぜひ見てみたいものだ。
こんな思いは、高橋大輔をはじめ、ごく限られたほんとうのエンターテイナースケーターに抱くものだったはずだ。
浅田真央には浅田真央のカラーがあり、ソチ五輪以前の「いつもの真央」を見せてくれるだけでも、私たちは十分満足していた。彼女だけの唯一無二の存在感がすばらしい選手ではあったが、
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