メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

 そして、フィギュアスケート史に刻まれるだろうその日はやってくる。

 2015年11月28日(長野・ビッグハット)、NHK杯フリー。この試合は、この試合での羽生結弦は、いったいなんだったのだろうか。

男子SPで演技する羽生結弦拡大NHK杯でフリーの演技を終えて=2015年11月28日
 試合前、人々の興味の中心はやはり、「300点超え」だった。

 ショートプログラムの得点は、106.33。彼のフリーの自己ベストは194.08。それを出した昨年(2014年)のグランプリファイナルより難度の高いジャンプ構成で挑むのだから、パーフェクトならば軽々300点は超えてしまうだろう。

 「越えるかな?」「超えちゃうんじゃない?」「朝の練習も、すごく調子がよかった。転倒の多い最後のトリプルルッツがちょっと不安だけれど、ミスするとしてもルッツくらいじゃないか?」「ワンミスくらいなら、超えるんじゃないだろうか」

 羽生結弦、「やってしまうだろうな」という雰囲気。公式練習の様子や、彼の顔つき、滑り出す前の空気などで、我々もだんだんわかるようになってきた。 ・・・ログインして読む
(残り:約2230文字/本文:約2661文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。
Journalismの記事も読めるのは全ジャンルパックだけ!


筆者

青嶋ひろの

青嶋ひろの(あおしま・ひろの) フリーライター

静岡県浜松市生まれ。2002年よりフィギュアスケートを取材。日本のトップ選手へのインタビュー集『フィギュアスケート日本女子 ファンブック』『フィギュアスケート日本男子 ファンブック Cutting Edge』を毎年刊行。著書に、『最強男子。 高橋大輔・織田信成・小塚崇彦 バンクーバー五輪フィギュアスケート男子日本代表リポート』(朝日新聞出版)、『浅田真央物語』『羽生結弦物語』(ともに角川つばさ文庫)、『フィギュアスケート男子3 最強日本、若き獅子たちの台頭 宇野昌磨・山本草太・田中刑事・日野龍樹・本田太一」(カドカワ・ミニッツブック、電子書店で配信)など。最新刊は、『百獣繚乱―フィギュアスケート日本男子―ソチからピョンチャンへ』(2015年12月16日発売、KADOKAWA)。

青嶋ひろのの記事

もっと見る