2019年W杯日本大会への試練、トライを取り切る厳しさがまだ足りない
2016年03月24日
19日。サンウルブズは東京・秩父宮ラグビー場でレベルズ(豪州)にノートライに抑えられ、9-35で敗れた。3試合トータルで、得たトライが5本、失ったトライは12本。トライを取り切る厳しさがまだ、足りない。
サンウルブズのマーク・ハメットヘッドコーチ(HC)は言った。
「私たちが周りからアンダードッグ(負け犬)と思われていることは理解しています。でも、負けることで、選手たちがポジティブでなくなることはない。私が唯一、ポジティブでなくなるのは、試合に対する選手たちの意欲がなくなった時です」
同感である。選手たちの覇気は衰えない。主将のフッカー堀江翔太(パナソニック)やロック大野均(東芝)、WTB山田章仁(パナソニック)ら昨年のW杯イングランド大会で活躍した日本代表が10人。2019年W杯日本大会を狙う若手はもちろん、サモア代表のSOトゥシ・ピシ(サントリー)ら外国人勢も、高いレベルでチームにコミットしている。
苦戦は予想されていたことである。激しい「フィジカルゲーム」にあって、FWは低い姿勢でからだを張っているのだが、やはり接点では差し込まれている。ふたり目のサポートが遅れると、時に球出しのリズムを遅らされ、時にボールを奪われてしまう。大野は「我慢が足りない」と反省した。
「向こうが一瞬のスキを見つけるのがうまかったですね。トライを獲りにくる“嗅覚”というのも向こうがあったのかなと思います」
サンウルブズは攻撃のリズムも連携も悪くはなかった。ただ
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