世界選手権に合わせたピーキングの見事さ
2016年04月08日
フィギュアスケート世界選手権2016プレビュー――男子シングル、怒濤の展開。羽生結弦に迫るライバルたち(WEBRONZA)
怒りを露わに……そして弱点を克服した羽生結弦――デニス・テンは故意に羽生を妨害したのか?(WEBRONZA)
2016年世界選手権、男子シングル。
ショートプログラムの上位選手――羽生結弦、パトリック・チャン(カナダ)、宇野昌磨――がジャンプミスで次々に崩れていく中、ただひとり、4回転3本を含めた演技構成を完璧に決めて見せる。
もうそれだけで、今年の世界チャンピオンとしての資格十分だ。
しかし、ボストンTDガーデンを埋め尽くした人々が総立ちで讃え、「2016年のハビエルは凄かったね!」と、ずっと後まで語り草になるだろう演技。
それを見せてのチャンピオン、いや、ただのチャンピオンではない、あまりにもインプレッシブなチャンピオンに、彼はなってしまった。
大観衆を沸かせたフェルナンデスのフリーは、「ガイズ&ドールズ」。軽快なブロードウェイミュージカルのナンバーはさまざまな歌手に歌われているが、振付師のデイビッド・ウィルソンが選択したのは、フランク・シナトラバージョン。もちろん、開催国・アメリカでの客受けを考えてのことだ。
しかしシーズン当初、トップ争いをする選手のプログラムにしては、いささかラフで、軽すぎるようにも思えた。
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