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「ヤリサー」はなぜ消えないのか(上)

東大生5人が強制わいせつ容疑で逮捕

杉浦由美子 ノンフィクションライター

 東大生5人が女子大生の身体を触るなどの行為をし、強制わいせつ容疑で逮捕された。彼らはいわゆる「ヤリサー」のメンバーだったという。「ヤリサー」とは、”やること(セックスをすること)”が目的のサークルである。10年以上前に発覚した早稲田大学のサークル『スーパーフリー(以下スーフリ)』の集団レイプ事件を思い出す人も多いと思うが、あれだけ『スーフリ』事件が話題になっても、この手の「ヤリサー」は存在し続ける。私立女子大では大学側が学生にその手のサークルに入らないようにという指導もしている。コンプライアンスが厳しい時代に、どうしてヤリサーはなくならないのか。

女子学生は同性との人脈を求めてテニサーに入る

  「ヤリサー」とまでいかなくても、複数の大学の学生から構成されるサークルでは男女のトラブルが起きやすい。特に男性は東大、慶応、早稲田などの難関名門大学で、女子は女子大の学生から成るサークルでは、しばしば女子学生にとって不快な出来事が起きる。

  名門女子大の出身者(20代)がいう。

東大の象徴のひとつである赤門=東京都文京区本郷拡大東大の象徴のひとつである赤門=東京都文京区本郷
「男子は東大、女子はうちの大学というテニスサークルに入った。東大の男子たちが女子大の女の子をとっかえひっかえで”食いまくる”様子が怖くなってすぐにやめた」

  このような話は、実によく耳にする。車で自宅マンションに送ってくれたので、部屋にあげたら、押し倒され、そのままなし崩し的に交際し、その後、捨てられたという話も聞いた。

  では、なぜ、女子学生たちはそういうサークルに入るのか。男子は東大で、女子は女子大という入部条件を聞けば、内情は推測できそうだ。

  「女子の人脈が欲しいから。サークルに入れば、

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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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