データから見る日本社会の中のテニス
2016年09月16日
錦織さまさま、2016年の今、テニスは日本において史上最高の幸せを迎えているようだ。凱旋となる9月16~18日のデビスカップ・ウクライナ戦(大阪)、10月の楽天ジャパンオープン2016(東京)にもスタジアムを埋め尽くさんばかりの観客が、錦織を一目見ようとやってくるだろう。
ここであえて小難しい問いかけをしてみよう。「錦織ブームは、テニスブームなのか」。これをいくつかの調査データで見ていきたい。ご紹介する調査は2016年の最新動向ではなく、数年に一度の調査もあるが、経年(この10年、20年)の比較も交えて傾向を読み取っていただきたい。
2014年の9位からのジャンプアップ。全米オープン準優勝の効果ではあろうが、イチローより、浅田真央より、長嶋茂雄より、錦織は圧倒的な上位になった。錦織は視聴率がとれる、部数がとれる、だからメディア各社はこぞって錦織を扱い、高い放映権料を払って毎週錦織の試合をテレビ中継する。これはこれで重要なテニス市場の一つだ(資料1。以上中央調査社調べ)。
日本でテニスをやる人は増えているのか。「1年間に1回以上、硬式テニスを行った日本人の推計人口」は2014年度で399万人だった。
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