神戸・理化学研究所のスーパーコンピューター「京」を使って実現
2016年09月02日
午後4時ごろ、東京都中央区○○町○丁目でゲリラ豪雨が降ります――。こんなピンポイントの豪雨予報が、近い将来、現実になるかもしれない。短時間に集中的に雨が降るゲリラ豪雨は、都市部などで大きな被害をもたらす。しかし積乱雲の発達は局地的で、いまの技術では正確な予測が難しい。スーパーコンピューターや最新のレーダーを駆使した研究が、「不可能を可能にするかも」と注目を集めている。
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神戸市のポートアイランドにある理化学研究所の計算科学研究機構。ここで、三好建正チームリーダー(39)らが、ゲリラ豪雨の予測に挑みはじめたのは3年前だ。
ゲリラ豪雨は、1時間に50ミリ以上の強い雨が数キロの範囲で短時間に降る現象。発達した積乱雲が原因だが、空間、時間スケールとも、気象現象としては非常に小さい。
現在、気象庁は、2キロメッシュで1時間ごとに新しい観測データを取り込んで予報している。それでも積乱雲の寿命の短さ、範囲の狭さなどから、
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