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高畑裕太容疑者が起こした『Wの悲劇』(下)

”被害者は40代女性”と発表されたら、検索して当たり前である。

杉浦由美子 ノンフィクションライター

  さて、俳優の高畑裕太が強姦致傷の容疑で逮捕された騒動で、最も深刻な問題は、被害者へのセカンドレイプである。つまり、レイプ事件においては、被害者が取り調べで辛い思いをしたり、マスコミやネット民からプライバシーを暴かれたりといったことが起きる。

  昨今はコンプライアンス意識が高まり、被害者への配慮も高まっているように思う。前回の記事で比較対象として出した、東大生たちの集団強制わいせつ事件においては、マスコミもネット民も被害者を批判したり、個人を特定する情報を流したりすることは少なかった。ところが、今回は、マスコミは被害者の女性の容姿を報道するし、また、ネット民も被害者の特定に熱心だ。

高畑裕太容疑者が勾留されている前橋署=2016年8月25日、前橋市総社町1丁目拡大高畑裕太容疑者が勾留されている前橋署=2016年8月25日、前橋市総社町1丁目
  なぜ、同じ性犯罪被害者で、このように扱いに差が出るか。それは ・・・ログインして読む
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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

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