メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

高畑裕太氏釈放で、さらに広がる女の悲劇(下)

矢面に立つ若い女性弁護士に「かわいい」とのネットの声は?

杉浦由美子 ノンフィクションライター

車に乗り込む前に、集まった報道陣に目を向ける高畑裕太氏=2016年9月9日、群馬県警前橋署拡大車に乗り込む前に、集まった報道陣に目を向ける高畑裕太氏=2016年9月9日、群馬県警前橋署
 俳優の高畑裕太が不起訴、釈放されたことで、また、ひとり、女性が騒動に巻き込まれた。釈放時に弁護士から流されたファックスには2人の弁護士の名前があったが、テレビの前に立ったのは、若くて可憐な女性弁護士の方だった。花柄のワンピース姿といういでたちからも、「女性」であることをアピールしているように見えた。強姦致傷容疑の事件で、男性2人が並ぶよりは、女性がいた方が印象はやわらぐ。

 しかし、そのことで彼女は矢面に立たされることになったわけで、映像が流れると、静止画が次々にネットでアップされ、「可愛い」「タレントの新垣結衣に似ている」などと話題になった。

  タレントや政治家などのセレブリティではない一般の女性にとって、自分の顔写真が実名と共に大量にネットにアップされ、見知らぬ人たちから容貌についてコメントされるのは、相当ストレスだろうと推測される。仮に本人が平気であっても、見ている私の方が辛くなってくる。なぜなら、私は仕事のつきあいでテレビに出て、炎上を経験した女性会社員を知っているからだ。

一般女性がネット炎上に巻き込まれる恐ろしさ

  取材で会った会社員の30代女性が、なにか怯えている様子だった。「どうしたの?」と訊くと、「うちの商品を番組で取り上げてくださったTVディレクターさんがいて、その方に頼まれて、違う件で情報番組にコメント出演したら、ネットで炎上しちゃって、私の写真がネット中にばらまかれているんです」という。

  彼女の名前を検索してみると ・・・ログインして読む
(残り:約1405文字/本文:約2054文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。
Journalismの記事も読めるのは全ジャンルパックだけ!


筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

杉浦由美子の新着記事

もっと見る