浅田真央、宮原知子、世界女王メドベデワ……6大会の見どころ
2016年10月19日
10月後半からいよいよ開幕するシニアGP(グランプリ)シリーズ。
女子はこのところ、次々と下から上がって来る才能あるロシアの女子を、日本、アメリカが追いかけるという構図が続いている。男子は過酷なジャンプの競り合いが繰り広げられている一方、シニアの女子では、トップは比較的同じレベルのジャンプ構成の中で、技の質と全体をまとめる総合力が問われる戦いだ。初戦から、それぞれの大会の見どころを紹介していこう。
10月21日からシカゴ郊外のホフマンエステートで開催されるスケートアメリカでは、浅田真央が登場する。
10月初頭のフィンランディア杯で2位のシーズンスタートをきり、試合後に佐藤信夫コーチが、3アクセルを回避した理由は左膝の痛みを抱えていたためだったことを明かした。
体調によっては、ここでも3アクセルを組み込まない構成で挑むことになる。だがベテランの彼女ならではの、美しい滑りと音楽表現を堪能させてくれるだろう。
ショートプログラム(SP)、フリーともにマニュエル・デ・ファリャのバレエ音楽、「恋は魔術師」から抜粋された「火祭りの踊り」など。ローリー・ニコルによる振り付けである。
浅田とメダルを争うと予想されるのは、まずアメリカのアシュリー・ワグナーとグレイシー・ゴールドの2人だろう。
現全米チャンピオンであるワグナーがスケートアメリカに出場するのは当然のことだが、初戦でいきなり全米ナンバー2のグレイシー・ゴールドとぶつかるというのは珍しい。シカゴ郊外はゴールドが育った場所なので、本人のたっての希望だったのかもしれない。ボストン世界選手権で底力を見せ、銀メダルを手にしたワグナーは、今シーズンはどんな初戦を迎えるだろうか。
ソチ五輪以降、調子を崩しているユリア・リプニツカヤ(ロシア)がどのような演技を見せるかにも、要注目。またネーベルホルン杯で優勝を決めて快調なスタートをきった三原舞依、今季はSPが「カルメン」、フリーが「トスカ」と歌劇シリーズに挑戦する村上佳菜子らにも好演技を期待したい。
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