羽生結弦、宇野昌磨、フェルナンデス……6大会の見どころ
2016年10月20日
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いよいよシニアグランプリ(GP)大会も開幕間近となった。
今シーズンはすでに、フィギュア史上初めて、5種類の4回転ジャンプが出揃った。トップ選手たちが顔を合わせるGPファイナルでは、特に凄まじい戦いになりそうである。
今季GPシリーズの見どころを、初戦のスケートアメリカから順番に紹介していきたい。
シカゴ郊外ホフマンエステートで10月21日から開催されるスケートアメリカ。初戦のここで宇野昌磨と、2016年世界選手権銅メダリスト、中国のボーヤン・ジンが顔を合わせる。
宇野は4月に米国で開催された団体戦、チームトロフィーカップで世界初の4フリップを成功させた。10月1日に埼玉で開催されたジャパンオープンでも再び着氷し、好調なスタートをきっている。新プログラムはいずれも樋口美穂子コーチの振り付けで、ショートプログラム(SP)が「ラヴェンダーの咲く庭で」サントラより、「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」、フリーがアストル・ピアソラのタンゴメドレーで挑む。
一方ジンは、4ルッツをコンビネーションジャンプで跳ぶという、まだ世界で2人しか成功させたことのない武器を持っている。今シーズンは4ループを入れたいと宣言。もし成功すれば、4種類の4回転に3アクセルを2回という恐ろしい構成になる。新プログラムはSP、フリーともにローリー・ニコルが手がけたという。次の世代を牽制していくであろうこの2人の戦いに、焦点が集まりそうだ。
またジェイソン・ブラウン、アダム・リッポンらのアメリカ勢、そして昨シーズンあまり成績が安定しなかったロシアのマキシム・コフトゥン、セルゲイ・ボロノフ、このところ怪我に悩まされていたデニス・テン(カザフスタン)らのベテラン勢が、どのように調整してくるかにも注目。SP、フリーともにローリー・ニコルの新プログラムで初戦に挑む村上大介にも期待したい。
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