メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

2017年はどうなる? 中学受験の現在(中)

なぜ、いまだに女子校の入学試験では面接があるのか

杉浦由美子 ノンフィクションライター

塾の先生たちから激励の手紙や菓子を受け取る受験生=2016年2月1日、東京都世田谷区拡大塾の先生たちから激励の手紙や菓子を受け取る受験生=2016年2月1日、東京都世田谷区
 自分が経験してないことに関しては情報を正しく把握しにくいものだ。中高一貫校出身同士の夫婦が子供を高校受験させるとしよう。その夫婦は頭を抱えてしまう。内申書を重視する高校も多いが、そのシステムがよく分からない。また、中学に入れば子供は反抗期になる。そういう子供をどうやって勉強させればいいか。戸惑うことの連続だ。

  同じように、中学受験の経験がない保護者にとって、中学受験は不安だらけだ。特に女子の方が保護者は悩みや心配は尽きない。1990年代の中学受験では「男子は偏差値で学校を選ぶ。女子は校風や通学の便利さ重視する」という説があった。まだ、その流れは残っている。この”校風”というものについて、今回は、考えてみよう。

男子校ではほぼ面接はない

  中学受験対策塾の社員はいう。

  「中学受験を経験されてない保護者の方たちには色々と誤解が多い。”うちは自営業だから不利ではないか””親に学歴がないと無理か”と相談される方がいまだにいらっしゃいます。大抵は女の子の親御さんですね」

  なぜ、そういう心配が出てくるかといえば、受験の際に面接試験がある学校があり、中には保護者同伴の面接が実施されるケースもあるからだ。そのため、家庭を見られるのでは、と勘ぐってしまう保護者がいるのだという。

  中学受験での面接はどんどん減少の傾向にある。面接試験をすると、手間がかかるからだ。昨今は午前と午後に違う学校を受けるケースもあるので、面接で足止めすると、滑り止め校の場合、受験生が減ることもあろう。

  実際、男子校ではほとんど面接試験は実施されない。しかし、女子校ではまだまだ行っているところがある。たとえば、学習院中等部(男子校)入試には面接はないが、学習院女子の中学入試には保護者同伴の面接があるのだ。

  どこの私立中学の入学試験も求めるのは学力であり、面接試験は合否を左右はしない。では、なぜ行うかといえば、 ・・・ログインして読む
(残り:約1080文字/本文:約1959文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

杉浦由美子の記事

もっと見る