世界最高監督に選ばれた日本をよく知る逸材、東京五輪での躍進をめざす
2017年02月24日
他の団体球技と比較しても男女が長く五輪の舞台を遠ざかっているだけに、世界的な指導者として15年には国際連盟の「コーチ・オブ・ザ・イヤー」に選出されたダグル・シグルドソン氏(43=アイスランド籍)を日本代表監督に招聘した意図、コーチとしてどんな強化を打ち出すのか、またどんな人物かにメディアからも大きな注目が集まった。
冒頭、監督は「初めまして、ダグルです。よろしくお願いします」と日本語で切り出し、全局のカメラが並ぶ会見に選んだ勝負服にも、日本と東京への想いが込められていた。スーツではなく、濃紺の細かな模様がまるで江戸小紋のようにちりばめられたカジュアルなシャツに、江戸小紋をモチーフにしたとされる東京五輪のロゴ入りバッジをお揃いのように胸に付けた。
さりげない洒落たコーディネートを聞くと「このロゴはとても気に入っています。目指す場所としてきょう選びました」と、長身をかがめてバッジをこちらに見せた。
アイスランド代表キャプテンとして活躍したほか、2000年から3年間、日本リーグの強豪・湧永製薬(広島)に在籍した。その後ドイツで約8年に渡ってクラブチームと14年からはドイツ代表を指導し、昨年のリオデジャネイロ五輪で銅メダルに導いている。
「正直、良いオファーはほかにももらっていたので周囲は日本を選んで驚いたと思う。しかし関係者は、私が日本のハンドボールにもとても興味を持っていたのを知っており激励してくれ、離れて暮らす家族(妻と子ども3人はアイスランドに)は安全で秩序のある国への単身赴任に納得してくれた」
関係者によれば監督が受けていたオファーは世界のトップ数クラブと代表でも複数国あったそうだ。そんな中、
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