白星を挙げられなかったが、揺るがぬ田中将大とダルビッシュへの高い評価
2017年04月07日
野茂英雄さんが日本人として30年ぶり2人目のメジャーリーガーになってから22年。その間に50名を超える日本人メジャーリーガーが誕生、数々の記録作り、記憶に残るプレーをみせてくれた。今年は期待が高まるだけでなく、日本人メジャーリーガー史においてエポックメーキングな意味深いシーズンにもなるかもしれない。
2人とも開幕を任されるに相応しい投手だ。チームのエースというよりは、今やメジャーを代表する投手になりつつある。実際、田中はメジャー3年間で39勝16敗をマーク。勝率7割9厘は、勝敗が50試合以上についた現役投手の中ではトップだ。
ダルビッシュは通算100試合登板時点でメジャー歴代トップの812奪三振を記録している。現地での評価も高く、ともに日本の最優秀投手賞にあたるサイ・ヤング賞候補に挙げられている。
しかし、開幕の結果は期待が高かった分、失望も大きかった。オープン戦でメジャートップの防御率0.38を記録した田中は初回からレイズ打線につかまり、3回途中で7失点のKOで敗戦投手。珍しく制球を乱し、加えて過去8試合で負けなしの6勝をしている相手ということもあり、ベンチに引き揚げる田中は今まで見たことのないような落胆の表情を浮かべ、ベンチではしばらく呆然としていた。
一方のダルビッシュもオープン戦では防御率2.80と順調な仕上げをみせていたが、立ち上がりから制球がままならない。7回まで投げたものの、5点の援護をもらいながら4点を失い、その後リリーフ投手が打ち込まれて逆転負け。
「何とか試合は作れた」と本人はいうが、1点差まで追い上げられたことが逆転負けの一因になったのは明らか。
だが、両投手に対する信頼は揺るぐことはない。「わずか1試合に過ぎない」と、
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