これから「普通の女性としての楽しみ」もたくさん味わってほしい
2017年04月18日
2002年11月に名古屋で行われた全日本ジュニア選手権に出た12歳の彼女を初めて取材させてもらってから、14年余り。よくぞここまでレベルを保ち、息の長い選手活動を続けてきてくれたものだと、改めて頭が下がる思いである。才能がありながら2、3年で消えていく選手も多い中で、浅田真央がその長い選手生活を通してフィギュアスケート界にどれほどのものを残してくれたことだろうか。
「彼女がシニアGPデビューをした年から、現在に至るまで、成績が良いときも悪い時も、世界は彼女を愛し続けました」
アスリートとして、彼女のひたむきな不屈の精神は多くの人々に感動と勇気を与えてきた。だがラッセル氏が語ったように、世界中から彼女が愛された理由は、強かったからだけではない。
彼女には、国際社会に通じる天然の愛されキャラがある。強い気持ちで戦いながらも、見ている人々の心を癒すオーラが、彼女のスケーティングを通していつも伝わってきた。
強い選手、すごい成績を収めた選手はほかにもいるが、浅田真央がここまで世界中のファンに愛され続けてきたのは、その人柄のなんとも形容しがたい純粋さが見ている相手の心に飛び込んでくるという魅力を持っていたことも大きいと思う。
彼女が氷の上で成し遂げてきた数々の偉業については、すでに多くの媒体で何度も紹介されてきたので、ここでは個人的な秘蔵の思い出を披露したいと思う。
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