杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター
1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。
「分をわきまえて遊ばせること」をホストクラブ側は意識すべき
3回にわたって、ホストクラブの変化について書いている。結局、他のビジネスと同じだ。殿様商法では成り立たないから、様々な工夫や努力によりサービス向上し、顧客を掴んでいる。
歌舞伎町の大手ホストクラブグループを取材したが、多角経営をしていた。ホストクラブ経営会社が美容院やダイニングバーも経営している。ホストたちは勤務先が経営する美容院に行き、1回500円という割引価格でヘアセットをする。それからダイニングバーで客と待ち合わせをして、食事をし、同伴出勤をする。アフターもその店に行く。
財布の中身が寂しい新人ホストも、ちゃんとプロにヘアセットしてもらえるのだ。
また、このグループは従業員教育が厳しく、ホストたちはそのへんの有名企業のサラリーマンよりずっと礼儀正しい。
このグループにいた元ホストがいう。
論座ではこんな記事も人気です。もう読みましたか?