大川航矢さんと千野円句さんが金、寺田翠さんが銅メダル、ロシアで活躍する日本人
2017年07月25日
今年、6月10日から20日行われた同コンクールで、日本人男性、シニア(19歳から27歳)の大川航矢(おおかわ・こうや)さんとジュニア(14歳から18歳)の千野円句(ちの・まるく)さんが金メダル、大川さんのパートナーとしてともに踊った寺田翠(てらだ・みどり)さんがシニア女性部門の銅メダルを獲得した。このレベルが高いコンクールで日本人が金メダルをダブル受賞するのは初めてのことで快挙といえる。
バレエは、イタリアで生まれ、フランスで育まれ、ロシアで発展し……と言われる。日本人が“バレエ”と聞いて真っ先に思い浮かぶ「白鳥の湖」や「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」のチャイコフスキー三大バレエはロシアで生まれた。そんなロシアには、モスクワやサンクトペテルブルクといった都市はもちろん、国じゅうの劇場に附属のバレエ団があり、人々に親しまれている。今回受賞した3人は3人とも、そんなロシアの劇場や学校に所属するダンサーたちだ。
ジュニア男性部門金メダルの千野円句さんは現在18歳で、モスクワのボリショイ・バレエ学校の卒業をちょうど迎えるところ。ソ連時代からロシア・バレエ団で活躍した千野真沙美さんを母にロシア人男性を父に持つハーフ、180センチを超えるスラッとした長身でテクニックあり、これからが期待されている。ちなみに真沙美さんは、東京・町田で谷口バレエ研究所とバレエ団えぽっくを主宰する谷口登美子さんと映画監督の千野皓司さんの娘だ。
そして、青森県出身の大川航矢さんと大阪府出身の寺田翠さんは、ともにロシア国立タタールスタン歌劇場バレエ団で活躍するプロダンサー。2人は、
有料会員の方はログインページに進み、デジタル版のIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞社の言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください