杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター
1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
論理的でクレバーな投資家はなぜYouTubeを選んだのか
投資家でタレントの松居一代がブログやYouTubeを使いメッセージを配信していることが話題だ。離婚調停中の夫、俳優・船越英一郎との結婚生活について赤裸々に告白している。
松居は女優として活躍し、家事のアドバイザーや投資家としても成功している。「週刊新潮」(2017年7月27日号)が独占インタビューを載せているが、読むと論理的に話のできる非常にクレバーな人だと分かる。ここまで頭の良さを感じさせるインタビュー記事は久々に読んだ。その賢い彼女がどうして今回ツイッターやブログ、YouTubeを利用し、メッセージを配信したのだろう。
「週刊新潮」のインタビューの中で松居はこう語る。
「みんな、ヒラリー・クリントンさんが勝つと思っていたでしょ? でも私は、ヒラリーさんの最後の決起大会の様子を見て、負けるなと思ったんです。SNSの使い方が悪かったからです。一方のドナルド・トランプさんはSNSを非常に上手に使っていた。いつも言うのですが、私の職業は芸能人ではなく、投資家です。で、絶対にトランプさんが勝つ、と思って、だーーーーっとお金を移動させたんです。トランプさん側に」
この箇所を読んだ時に、私は松居という人のクレバーさに脱帽した。
大統領選挙で私はヒラリーが勝つと確信していた。それは自分でちゃんと情報を分析せず、メディアや付き合いのある識者たちの意見を鵜呑みにしていたからだ。トランプが勝った後にようやく色々と気づいてきた。
ヒラリーが負けたことについて、既存メディアの記事や
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