大人になってからバレエを始めた人も舞台に立つ
2017年09月15日
それには、バレエを習い始めてから最低数年……。例えば、3歳で習い始めてもトゥシューズが履けるのは、ある程度身体が出来た小学校に入ってから、小学生になってから習い始めたとしたら、脚の訓練がある程度できた数年後にトゥシューズでの練習に入る。バレエ教師は、一人一人の脚の訓練の出来具合いを見てトゥシューズでの練習を許可するのだ。そして、それからソロのヴァリエーションを踊り切るには、さらなる練習が必要になる。
20年くらい前までは、コンクールでクラシック・バレエ部門に出場するということは、最低限、それをクリアしたということだった。それだけでなく、プロとしての見込みのある生徒しかコンクールには出さないと決めている教師も多かった。
だが、今、状況はだいぶ変わってきた。トゥシューズではなく、バレエシューズ(基本練習に使う柔らかいシューズで)で出場できる部門を設けるコンクールが増えて来た。昔は何年も掛けて努力して、コンクールに出るという憧れにたどり着く……だったが、今は、それほど待てないということなのか? また、プロになるわけではない大人になって始めた人のためのコンクールも出来ている。
それは、先ほどの“オールド”部門に通じるところもあり、それ自体は良いことかと思うが、その中には1曲踊らなくても舞台出演を体験できる“ランウェイ”部門などまで現れているようだ。こちらは初めて聞いた時には「そんなのアリ?」と一瞬思った。
けれど、子どもの頃に
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