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不祥事タレントは果たして復活できるのか?(中)

極楽とんぼ・山本圭壱が『ドキュメンタル』で花を持たせてもらったのはなぜか

杉浦由美子 ノンフィクションライター

 前回はamazonプレミアム配信『ドキュメンタル』が進化していく理由を、製作者側の「視聴者の反応」を読む能力の高さについて書いた。今回は、なぜ、そのように視聴者の反応をきちんと読めるのかを検証してみたい。

フジテレビの名演出家の復活

 『ドキュメンタル』の総合演出として名前を連ねるのは、小松純也というテレビ業界では名の通った人物だ。1990年代にフジテレビでバラエティ番組の名演出家として活躍した。彼は管理側の仕事に就くようになり、長らく制作の現場から離れていたが、今回、復帰したのだ。

  1967年生まれのアラフィフのテレビマンで、ようはテレビ全盛期に業界に入ってきた人物である。

  その彼は『文春オンライン』のインタビューで『ドキュメンタル』における自分の役割をこう語る。

「ドキュメンタル」をプロデュースしている松本人志=2006年、東京都内拡大「ドキュメンタル」をプロデュースしている松本人志=2006年、東京都内
  「これは松本さんと僕がご一緒させていただく時の基本的なスタンスなんですけど、簡単に言うと『松本さんのアイデアを具体的な形にする』という役割です。たぶん、松本さんにとって僕は、考えが具体化される過程でのストレスが比較的少ないほうなんだと思います。それで僕に声がかかるんだと思うんですよね」

  松本人志というスターのアイデアを具体化していくという職人的な仕事をするのが小松の仕事だ。そして、この職人的な仕事はそうそう簡単にできるものではない。

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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

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