他の生徒が撮影したツイッターの投稿で発覚、体罰厳禁の教師と縦社会を知らない生徒
2017年10月03日
非常に俗な言い方だが、ツイッターはバカ発見器ともいわれている。例えば、コンビニの冷蔵庫の中に入ったりしている模様をツイッターにあげる人間の事をバカッターともいう。己の愚かな行為を世界中にさらしているからだ。
SNSが定着して数年。いまだにこのような使い方をしている人が見受けられる。YouTubeや他のストリーミング放送しかりである。が、今回の動画はその手のツイッターの使い方とは性質が異なるようだ。
福岡市内の高校での授業中、生徒が教師に暴行をふるっている様子を他の生徒が動画で撮影。それがツイッターにアップされたのだ。この事件を通して、ツイッターの影響力・使い方と教師と生徒の関係性について論じてみたい。
「事件」は公になり、9月29日、福岡・東署は生徒を暴行の容疑で逮捕。この件ではツイッターは「バカ発見器」でなく事件発見器としての役割を果たした。これがSNS上で拡散されなかったら、学校側は注意くらいで済ませた可能性もあった。
この生徒は教師からiPadを授業時間中、必要もないのに使用していた事から取り上げられ、逆上。教壇の教師のところに行き、背中を足で蹴り、拳で叩いたりした。動画を見る限り、医者に診断書を書かせたら全治1週間といったところだ。
校内暴力で言えば、1980年代の東京都内の校内暴力は凄まじかった。生徒から教師への暴力が吹き荒れていた。現在のように少子化ではないため、子供の数が多くなれば不良少年も当然増える。当時の校内暴力は母数の問題、それと学校の教育の問題と僕はとらえている。
しかし、不良少年がたくさんいる高校でも教師への暴力がなかった高校もあった。それは「教師が怖かった」からだ。威厳と言ってもよい。そして
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