今季のメジャー日本人野手 イチローが「運動不足」、青木は「精神的に疲れた」
2017年10月16日
今シーズンの頂点を目指すポストシーズンが佳境に入っている。ダルビッシュ有と前田健太が所属するドジャース、田中将大の所属するヤンキースが勝ち進み、改めて日本人投手が脚光を浴びている。
一方でわずか2人だけになってしまった日本人野手はタフなシーズンを終えた。
イチロー(マーリンズ)はメジャー17年目のシーズン終了の感想を問われ、次のようにいった。
「運動不足だね」
彼らしい無念さの表現ではないか。出場機会が限られることはシーズン前からわかっていた。昨年と同様、「4番目の外野手」というのがチームにおける役割。
この10月22日で44歳になる。今シーズン、野手ではメジャー最年長。それでも、現地メディアには「50歳まで現役」の意欲を語っている。
広く知られた野球に対するストイックな姿勢と、たゆまぬ練習のたまものであるとはいえ、野手の平均年齢が28.3歳ということを考えれば、いまだに現役を続け、その若々しいプレーで見るものを驚かせていること自体が奇跡といえよう。
通算3080安打で歴代22位まで上り詰めたイチローの50歳へのチャレンジは可能なのか。来シーズンの契約オプション(200万ドル)は球団が持つ。選択権の行使期限はワールドシリーズ終了5日以内だ。マーリンズはシーズン終了間際にヤンキースのキャプテンを務め、メジャーの顔でもあったデレク・ジーターを含めた投資家グループに球団譲渡することが正式に承認され、イチローの運命は新経営陣に委ねられる。
CEO(経営最高責任者)に就任したジーターはかつてのチームメイトでもあったイチローを「好きな選手」とは語るが、契約については「これから組織のすべてを見直す」といういい方で言葉を濁す。先は不透明としかいいようがない。
これは激動のシーズンを過ごした青木宣親(メッツ)についても同じことがいえる。
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