平昌オリンピックまで、誰が怪我をせずに続けていけるのか
2017年11月21日
ここ2シーズンばかり、若手選手たちが何種類もの4回転ジャンプに挑戦し、次々試合でもマスターしていった。ルッツ、フリップ、ループ、サルコウ、トウループと5種類の4回転ジャンプが出揃って、選手も関係者もメディアも、4回転ジャンプへの熱に浮かされた状態になっていた。
その一方で、2種類以上の4回転ジャンプを持っていない選手は、自然にメダル圏外にと追いやられていった。最もタフで、若さと強さの両方を兼ね備えた選手のみが、表彰台に上がる。それはフィギュアスケートに限らず、全てのスポーツにおいては当然のことである。
だがNHK杯で男子の表彰台を占めたのは、すでに年齢的にピークが過ぎたと思われていたベテラン勢3人だった。
優勝したロシアのセルゲイ・ボロノフは30歳。2位のアダム・リッポン(アメリカ)はちょうどフリーの日に28歳になった。そして3位のオレクセイ・バイチェンコ(イスラエル)も今度の2月で30歳になる。この表彰台の顔ぶれを、いったい誰が予想しただろう。
「全選手の中で、最も年長者の我々3人が表彰台に上がったのは、最高にクールだと思う」と、会見でリッポン。
「念のため、3人の中ではぼくが一番若いけれど」と付け加えて、記者たちを笑わせた。
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