ハリルホジッチ監督は強豪国と同じ組に「入るな」とフランス語で念じていた
2017年12月11日
「H組に入る予感がしていた。ハリルホジッチのHだから・・・」
抽選会直後のインタビューでは記者たちにこんなジョークを交えて余裕を見せていたハリルホジッチ監督も、実際に抽選が進んでいる最中にはこんなゆとりはなかったという。一緒に見守った関係者たちによると、フランスのC組、アルゼンチンのD、ブラジルのE組に入るランキング下位国の番には、「入るな、入るな・・・」とフランス語で念じ、外れると「フーッ」と大きなため息をついて笑っていたそうだから、本音は「ハリルのH」に予感が働く状態ではなかったようだ。
抽選が、これまでの大陸別からランキングでの4グループ分け(ポット)となった初の方法だけに各国ともいつも以上に運を天に任せるこの数十分間に緊張していたのかもしれない。
前回大会優勝のドイツ、プレーオフでイタリアを下したスウェーデン、メキシコと同じ組に入った韓国は、いつもの強気な様子が嘘のように落胆していた。日本サッカー協会関係者に「(組を)代わって・・」とつぶやいたとも聞いた。
同じアジアから唯一ランキングで第3ポットに入ったイランのケイロス監督(ポルトガル)は、かつて名古屋グランパスエイトで監督を務めており、日本のメディアに歩み寄って挨拶。親日家の姿勢は見せながらも、ポルトガル、スペイン、モロッコとの激戦(B組)について聞かれると「私たちが突破する。ポルトガルも、スペインも驚くはずだ」と、超強気なコメントで早くもファイティングポーズを作った。
ブラジルのチッチ監督は、11月に日本と親善試合を行っていたのも理由だろうか、抽選会が終わった翌日、宿舎で取材をしていた日本人記者たちにていねいに一礼して声をかけるなど、優勝候補の一角として余裕を漂わせた。
W杯本番になると
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください