サッカー日本代表の韓国戦ホーム4失点は63年ぶり、ハリルホジッチ監督体制最多失点
2017年12月21日
16日、東京・味の素スタジアムで行われた最終戦、北朝鮮、中国に2勝した日本代表は韓国と優勝をかけて対戦し、前半3分、今大会でスピードに注目が集まった伊東純也(柏)がPKを獲得、これをJリーグMVP小林悠が先制ゴールとした。願ってもない形で序盤のリードをもらったが、ここから韓国に4点を奪われる(4失点目はオウンゴール)幼稚な試合運びを露呈する結果となってしまった。
韓国戦でのホーム4失点は実に63年ぶりの惨敗で、前半の3失点も同対戦では42年ぶりの事態に。またハリルホジッチ監督就任以降も最多失点と、W杯6大会連続出場を果たした今年を締めくくり、来年W杯ロシア大会に向かって上昇気流を掴むはずの2017年最終戦は後味の悪いものだった。
日頃、冷静にサポートを表明する田嶋幸三・日本サッカー協会会長は「一言、情けない」と、選手個々の闘争心や、日本代表が何を背負い、どう戦うべきかといった姿勢の欠如に珍しく語気を強めた。
日本にとって韓国は常に目標とする、現在地を知る上での最高の「鏡」ともいえる対戦国だ。以前のようなピリピリするムードは言えたものの、それでも代表OBたちにとっても特別な90分である。実況での解説を終えたラモス瑠偉氏は「魂のない試合。まるでお墓に足を入れて戦っているようなもの」と話し、ピッチでレポーターを務めた山口素弘氏も「日韓戦でこんな試合は・・・」と、2人ともピッチの選手より悔しそうだった。
こんな出来事があった。2010年南アW杯を目指していた岡田武史監督指揮下の日本代表は、同年2月の東アジア選手権で(ホーム)韓国に1-3で敗れた。
日本にとってオフシーズン明け直後の厳しい条件での試合ではあったが、岡田監督は、W杯イヤーに、しかも国立競技場で行われた試合で最後まで逆襲できずに終わった試合直後、当時の犬飼会長に対し「私でいいんですか?」と、進退伺いを申し出ている。会長からは「もちろんこのまま続けて欲しい」と返されたという。
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください