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ゲイを公言したリッポンが米副大統領を「拒否」

「ゲイを病気だと思っている人間に会いに行きたいとは思わない」

田村明子 ノンフィクションライター、翻訳家

アダム・リッポン拡大「オープンゲイアスリート」として、平昌五輪に出場するアダム・リッポン(アメリカ)

 平昌オリンピックの開会式に出席する直前に、来日を果たしたマイク・ペンス副大統領。日米首脳会談をこなし、北朝鮮の牽制のため日米韓の連帯強化をはかるために来たと報道されるペンス氏だが、彼とフィギュアスケートの関係については、これまで日本ではほとんど報道されてこなかった。

 アメリカチーム代表の一人、28歳のアダム・リッポンは音楽性の高い芸術的な滑りで日本でも人気の高いベテラン選手である。過去2度GP(グランプリ)ファイナルに進出し、12月には名古屋GPファイナルに出場して5位だった。

 2018年全米選手権では4位だったものの、実績が認められてオリンピック代表の一人に選抜された。そのリッポンは2015年にカミングアウトし、アメリカ代表では史上初のオープンゲイアスリートとして平昌オリンピックに出場することになった。

リベラル派のアイコンVS超保守派

 一方、元インディアナ州知事のペンス副大統領は、超保守派で下院議員時代には同性婚を違法にしようと試みた経歴もある。そのペンス氏が平昌オリンピックの選手団団長に決まった時、リッポンは懸念を表明。恒例である、団長がアスリートと交流する場にも出席しない、と表明した。理由の一つとしてあげたのは、ペンス氏がゲイの「更生プログラム」に資金提供をしてきたことだという。

 「ゲイに友好的ではないだけでなく、病気だと思っている人間にわざわざ会いに行きたいとは思いません」とリッポン。

 しかしペンス側は、ゲイの更生プログラムに資金提供をしている事実はないと反論。だが実際には ・・・続きを読む
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筆者

田村明子

田村明子(たむら・あきこ) ノンフィクションライター、翻訳家

盛岡市生まれ。中学卒業後、単身でアメリカ留学。ニューヨークの美大を卒業後、出版社勤務などを経て、ニューヨークを拠点に執筆活動を始める。1993年からフィギュアスケートを取材し、98年の長野冬季五輪では運営委員を務める。著書に、『挑戦者たち――男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて』、『パーフェクトプログラム――日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』、『銀盤の軌跡――フィギュアスケート日本 ソチ五輪への道』(ともに新潮社)などスケート関係のほか、『聞き上手の英会話――英語がニガテでもうまくいく!』(KADOKAWA)、『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)など英会話の著書、訳書多数。

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