東大調査 福島県外では米の全量全袋検査や結果の認知率が低い
2018年03月09日
関谷准教授は原発事故の風評被害について、2013年から調べてきた。4回目の17年2月には、全国の9500人を対象にインターネット調査した。福島県民では、普段たべる食品について「積極的に福島県産は避けている」と答えたのは13年の28%から17年は12%へと半分以下になった。一方、県民以外では28%(13年)から20%(17年)へと減り方が少なかった。
17年調査では、福島県が12年から実施している米の全量全袋検査の認知率が、県民の79%に対し県民以外は41%。「食品の含有放射性物質がほとんどND(検出限界値以下)」についても、県民の50%は知っているのに比べ、県民以外は18%にとどまっている。
関谷准教授は「福島県外では、検査結果が十分に伝わっていないのが問題。ただ、福島産食品を避ける2割を除く8割の人に届けられればいいのだが、拒否層を流通業者が過剰に気にしている。震災後に流通ルートが変更され、消費が回復していない」と指摘する。
また、2月下旬に「原発事故と『食』」(中公新書)を刊行した五十嵐泰正・筑波大准教授(社会学)は
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