サッカー日本代表に本田圭佑が復帰、中島翔哉は初選出
2018年03月19日
3月23日にアフリカのマリ代表、27日にウクライナ代表(ともにベルギー・リエージュ)と国際親善試合に臨む2018年最初の日本代表が15日、JFAハウス(東京文京区)で発表された。両国はW杯ロシア大会には出場しないが、マリはグループリーグで日本が対戦するセネガル、ウクライナはポーランドを仮想して選ばれたカードになる。
W杯イヤー最初の代表が、5月31日に予定されるW杯メンバー23人を占えるものに直結するのか、それとも、さらに新たな、或いはこれまでのメンバーが加わるのか。今遠征に臨む26人による「2018年版初リスト」には、W杯のためのいくつかのカギがあるようだった。
W杯最終予選の最終戦、昨年9月6日のサウジアラビア戦(ジッダ)以来の復帰となったFW(右ウイングで発表)本田圭佑(メキシコ・パチューカ)の復帰のカギも長い会見の中で何点か上げた。
「1年前のパフォーマンスを信頼するより、今のコンディションを重視する。(FWは)点を取り、点を取らせるFWを選んだ。W杯ではFKが決定的な状況を作り出すので、非常に重要になってくる」(15日の監督の会見から)
ケガもあって一時コンディションを落としたベテランは、今年に入ってペースを急速にあげている。標高1600メートル以上を心肺に影響をもたらすなどの科学的見地から「高地」と呼ぶ。パチューカは2400メートルあり、非常に難しい環境に完全に慣れた面も大きい。年明けから11試合に先発しうち9試合でフル出場。4得点5アシストは「点を取り、取らせるFW」の条件を満たしたといえる。また、15日発表された代表で、本田は今年唯一人FKを決めている。
意外にも、日本代表の直接FKによるゴールは、2013年9月、遠藤保仁(G大阪)が親善試合グアテマラ戦(3-0)以来4年6カ月もない。セットプレーによる得点比率を考えるとW杯での1本への期待は大きく、代表に欠けた部分を把握し、2度と呼ばれないかもしれないと思われた状況を逆転したパフォーマンスに本田のキャリアがにじむ。
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