現役時代の成績とフィギュアスケート界への貢献も条件
2018年05月01日
4月17日、2006年トリノオリンピック女王の荒川静香が、フィギュアスケート世界殿堂入りを果たした。荒川静香は2004年世界選手権チャンピオンでもあり、トリノオリンピックでは日本人選手として唯一のメダリストになった。またフィギュアスケートでは、アジア人として初のオリンピック金メダリストでもある。
日本人が世界殿堂に選ばれたのは、2003年の伊藤みどり(1992年アルベールビル五輪銀メダル)、2010年の佐藤信夫コーチに次いで3人目になる。
受賞直後に本人から発表されたコメントは、以下の通りだ。
「この度は世界フィギアスケート殿堂入りという栄誉を頂き、大変光栄に思っております。私も今朝のニュースで知ったばかりでまだ実感が湧かないところではございますが、これまで30年余りフィギアスケートに携わってきた中で、競技者としてプロとしての経験から沢山のことを学び、多くの方々と出逢い、ご指導ご鞭撻、そして応援していただいた日々が今日に至ることに感謝致します。今後もスケート界の普及と発展に微力ながらも貢献できるよう、過ごして参りたいと思っております」
また子供たちの指導など草の根レベルでのイベント参加と同時に、テレビの解説者、日本スケート連盟の副会長として、多忙な活動を行っている。
ところでこのフィギュアスケート世界殿堂とは、どのような機関でどのようなプロセスを経て選出されるのか。
フィギュアスケート世界殿堂は、米国フィギュアスケート連盟の本拠地、コロラド州コロラドスプリングスにある世界フィギュアスケート博物館によって1976年に設立された。
同機関が毎年、候補者を一般に公募し、世界各地にいる会員7名が挙げられた候補者の中から最終的な投票用のリストを作成する。
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください