女性同士の入店を拒否した老舗の店
2018年05月15日
「女人禁制」ならぬ、「女人だけは禁制」という経験をしたことがあります。
「あの席は、山本五十六が好んで座っていた」と教えられ、空いているときにそっとその席に座ることもありました。レトロな雰囲気が気に入り、その後は、取材先や後輩記者、友人を連れては、銀座に行くときは結構足を運びました。
あるとき、女性記者3人で食事をした後、もう一杯やっていこうかということになり、私はこのバーに仲間を案内しました。重い扉を開け、中に入りました。そんなに混んでいません。いつものように階段で2階に上がろうとしたところ、声をかけられました。
「女性の方の入店はお断りしています」
「えっ?」
私は耳を疑いました。
これまで何十回も来て、お酒をいただいてきました。「何回も来ていますが……」と言いましたが、昔の女給さん風のウェイトレス姿をした、年齢が高めの女性が「女性の方の入店はお断りしています」と繰り返しました。私は意味がわからず、混乱しました。
よく耳を澄ますと、
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