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女性によるパワハラを考える

権力をかさにきた韓進グループの「水かけ姫」とその母親による無自覚の行動

久田将義 編集者

 セクハラにパワハラ。ハラスメントは受けた側にしか理解できない。「した側」が無自覚なのが罪深い。もしかしたら、自分も過去にそのような事をしたのかも知れない。そう省みる事が大切だ。最近、とみにそう思うようになったのは、#Me Tooが世界中に広まったからだ。ツイッターが世論に及ぼした影響は数あるが、これもそのうちの一つである。

ソウル・江西警察署に出頭し、頭を下げる「水かけ姫」の趙顕旼(チョヒョンミン)大韓航空前専務(中央)=2018年5月1日、東亜日報提供拡大ソウル・江西警察署に出頭し、頭を下げる「水かけ姫」の趙顕旼(チョヒョンミン)大韓航空前専務(中央)=2018年5月1日、東亜日報提供
 韓国では大韓航空を傘下に持つ韓進財閥グループの「ナッツリターン事件」「水かけ姫事件」だけでなく、「ナッツ姫」「水かけ姫」の母親、趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長の妻、李明姫(イ・ミョンヒ)氏のパワハラが衆目を集めた。自宅のリフォームに来た業者へ吐いた暴言、行動は動画に残っており、言い訳が出来ない状況になっている。

 本来、これなども#Me Too案件にしても良い。韓進財閥のハラスメント案件を見ていると、明らかに差別意識から愚かな行動に出ているのが見てとれる。

 本来、仕事とは発注する側、受注する側、双方にとって平等なはずだ。現在は契約社会である。発注する側は「何日までにこれを仕上げて欲しい」と依頼し、受注した側は「何日までに仕事を終了したら労働の対価として約束した金額を受け取る」という約束・契約で成り立っている。従って、平等なのである。

 韓進財閥のハラスメントをどう考えて良いかだが、差別意識からきているものと評さざるを得ない。

 それは韓国だけに留まらない。日本にもよく見られる光景である。またそれは、会社外だけに限らず、社内でもあり得る話である。女性編集者、記者はそういったハラスメントをよく受けている。 ・・・続きを読む
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筆者

久田将義

久田将義(ひさだ・まさよし) 編集者

TABLO編集長。1967年、東京都生まれ。法政大社会学部卒業後、産経メディックスに入社。三才ブックス、ワニマガジン社の後、ミリオン出版に移籍し2001年から「実話ナックルズ」編集長。06年に選択出版に移り、週刊朝日を経てミリオン出版に復帰。12年9月まで編集局次長。犯罪や芸能界に詳しい。著書に『トラブルなう』『原発アウトロー青春白書』『僕たちの時代』(青木理氏との共著)。

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