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二刀流で想像を超える大活躍だった大谷

けがや不調が目立つ日本人選手のなか、前田と平野も奮闘

出村義和 ジャーナリスト

 今年もメジャーリーグのオールスターゲームには日本人選手の姿はなかった。2014年にダルビッシュ有(当時レンジャーズ、現カブス)と、上原浩治(当時レッドソックス、現巨人)が出場したのが最後だから、4年連続ということになる。過去、日本勢はイチロー(マリナーズ)が10年連続出場を果たし、07年にはオールスター史上初のランニングホームランを放ってMVPに輝き、03年にはそのイチローに加えて松井秀喜(ヤンキース)、長谷川滋利(マリナーズ)も選出されるなど、大きな話題を提供してきた。

 しかし、今年は残念ながらオールスターどころか、日本勢は故障者が相次ぎ、その対象には程遠いところにいた。中でも6年総額1億2600万ドルでカブスにFA移籍したダルビッシュはわずか1勝を挙げただけで右腕三頭筋の腱炎で5月にDL(故障者リスト)入り。ついに前半戦に戦列復帰することはなかった。

 田中将大(ヤンキース)は7勝をマークして日本勢の稼ぎ頭ではあるが、防御率は4点台と内容は勝利数に見合うものではなく、若手の成長もあってエースから二番手に格下げされた。

 また、マーリンズの田澤純一は開幕からの不調で戦力外となり、その後タイガースとマイナー契約をしたものの配属されたトリプルAのチームでも本来の力が出せずに再び戦力外。その後、就活が実ってエンゼルスとマイナー契約を交わして再起を目指すことになった。メジャー1年目の牧田和久(パドレス)は独特の下手投げで当初は注目されたが、期待通りとはいかずにメジャーとマイナーの昇降格を4回も繰り返すタフな状況に置かれている。

インディアンス戦で中前安打を放つ大谷=2018年4月4日、米アナハイム拡大インディアンス戦で中前安打を放つ大谷=2018年4月4日、米アナハイム
 こうした中で大健闘しているのが大谷翔平(エンゼルス)だ。低迷する日本勢の中では新たに覚えたチェンジアップを武器に奪三振の数を増やして6勝を挙げている前田健太(ドジャース)、オリックスから移籍、26試合連続無失点と中継ぎとして活躍する平野佳寿(ダイヤモンドバックス)の頑張りも高く評価されるべきものだが、大谷の比ではない。

 現在は右ヒジを痛め、再検査の結果が出るまで投球を禁じられて二刀流ではなく指名打者だけの役割しか果たしていないが ・・・ログインして読む
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筆者

出村義和

出村義和(でむら・よしかず) ジャーナリスト

ジャーナリスト。1950年、東京生まれ。法政大学社会学部、ユタ州立大学ジャーナリズム科卒。ベースボールマガジン社でアメリカ総局特派員、週刊ベースボール編集長などを務め、86年からフリー。ニューヨークを拠点に、スポーツから政治、ビジネスまで幅広い範囲をカバー。2005年に帰国後、新聞、雑誌などに執筆する一方で、スカパー!「MLBライブ」の解説を務め、09年からはJスポーツでMLBの解説者となる。著書に『英語で聞いてみるかベースボール』『メジャーリーガーズ』など。

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