メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

君たちは猛暑をどう生きるか(下)

エアコンによって汗をかけなくなり、熱中症防止でエアコンに頼る。これはワナなのか

稲垣えみ子 元朝日新聞記者

 なるほど。

 私の感覚は、確かにそれとは全く違う。

拡大猛暑の中、水を霧状に噴射する「ドライミスト」の下を歩く人たち=2018年7月19日、東京都港区の六本木ヒルズ

 私にとっては、どんなに暑い夏でも、夜になれば大体の日は(例の「5日間」以外の日は)ちゃんと涼しくなるのである。実際、繰り返しになるが、いくら最高気温が記録的に高くなろうと夜になれば気温は下がる。そして人は気温の差によって暑さ、涼しさを感じるのだ。となれば、エブリタイム窓全開、つまりはほぼ外気温に沿って暮らしていると、昼間が暑くて辛いほど、夕方に多少気温が下がった程度でも「ああ涼しくなった」と実感せざるをえない。

 そんな中、ちゃぶ台の前で一人ゆるりと晩酌をし、多少酔っ払ったところで硬い床にゴロンと横になり、全開の窓からさやさやと吹いてくる風を全身で感じると「今日も1日が終わったなあ~」という幸せの中で思わずウトウトしてしまう。まさしく至福のひと時である。

 そうか。問題はここなのだな。

・・・ログインして読む
(残り:約3534文字/本文:約5424文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

稲垣えみ子

稲垣えみ子(いながき・えみこ) 元朝日新聞記者

1965年愛知県生まれ。87年朝日新聞社に入社し、大阪社会部、週刊朝日編集部などを経て編集委員。原発事故後に始めた「超節電生活」を綴ったコラムが話題となる。2016年、50歳になったのを機に早期退職し、現在都内で「町が我が家」をコンセプトに電気代200円以下、ガス契約なしの生活を送る。著書に「魂の代謝」「寂しい生活」(いずれも東洋経済新報社)「もうレシピ本はいらない」(マガジンハウス)など。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです