石川温(いしかわ・つつむ) ジャーナリスト
1975年生まれ。中央大学商学部卒業後、98年、日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社。月刊誌『日経TRENDY』の編集記者として通信、自動車、ホテル、ヒット商品などを取材。2003年に独立後、携帯電話、スマートフォン業界を幅広く取材。近著に『スティーブ・ジョブズ 奇跡のスマホ戦略』がある。有料メルマガ『スマホ業界新聞』を配信中。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
先頭を走るアマゾン、シェア誇るマイクロソフトとの三つ巴の争いか
グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル。これらの4社は、世界中で個人情報を握ることで、世界的に大きな影響力を与えている。最近では「GAFA」と一括りで語られることも多い。
4社でそれぞれ得意分野があるが、グーグルがどうしてもアマゾンに勝てないのが法人向けクラウドの世界だ。
アマゾンは、自社のネット通販向けのシステムをクラウド上で構築しているが、その一部を他社が使えるように一般公開。「アマゾンウェブサービス(AWS)」として、190カ国の100万以上、日本国内では10万以上のユーザーに利用されている。
日本では、ANAや任天堂、DeNA、ソニー銀行、NTT東日本、NTTドコモなど、名だたる企業がAWSを活用している。これまでは、自社にサーバーを構築しなければいけなかったが、AWSを使えば、そうした設備は不要で、クラウド上でアプリケーションやサービスを構築できる。初期費用が極めて少なく、サービスを開発、提供できるとあって、AWSの活用が増えているのだ。
また、この分野においては、マイクロソフト「Azure」もシェアが高いとされている。これまで自社内のシステムでマイクロソフト製品を使っている企業も多いため、その流れで、クラウドもAzureが選択されるというのもあるだろう。
そんななか、グーグルが力を入れているのが法人向けクラウド環境である「グーグルクラウドプラットフォーム(GCP)」だ。
7月24日から3日間、アメリカ・サンフランシスコにおいて、GCPの大型イベントを開催し、世界から2万人が参加。
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