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持って生まれた、子どもの才能を信じる

子育てに自信が持てない親たちへ、小児科医界のレジェンドが贈る珠玉のメッセージ

高橋孝雄 小児科医

拡大高橋孝雄氏
 ひとが持つ2万数千の遺伝子。その揺るぎない仕事ぶりは、まさに神秘的です。妊娠中、母体や胎児が危険な状態になれば、予定日よりも何か月も早くても、赤ちゃんをお腹の外に出す必要があります。不夜城のようなNICU(新生児集中治療室)でも、保育器のなかでも、あらかじめ遺伝子が決めたシナリオどおりに、赤ちゃんは驚くほど予定通りに育つのです。

 たとえば、胎児の脳に大人と同じような“しわ”(脳回と呼びます)ができるのは、おおよそ妊娠27週以降のこと。それ以前に生まれれば、脳の表面はツルツルです。しかし、NICUに運びこまれ、あらゆる治療を受けながら保育器のなかで育っても、予定通り脳には脳回が刻まれていく。遺伝子の頼もしさを感じるのはこんなときです。

 ひとの体の中でも、脳は遺伝子によって特に強く守られています。

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筆者

高橋孝雄

高橋孝雄(たかはし・たかお) 小児科医

1957年、東京都生まれ。82年、慶應義塾大学医学部卒業。88年から米国マサチューセッツ総合病院小児神経科に勤務、ハーバード大学医学部の神経学講師も務める。94年に帰国し、慶應義塾大学小児科で、医師、教授として活躍。現在は同大学の小児科主任教授。初の著書『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』(マガジンハウス)が発売中。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです