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単純労働ではない介護は最後の砦(上)

日本は働く場として外国からいつまで選ばれる国でいられるのか

町亞聖 フリーアナウンサー

アジアの若者にとって“憧れの国”ではない日本

 介護福祉士や看護師の資格を持っているが働く場所が国内にはなく、高齢化が進むアジア各国で“労働者”として介護人材の受け入れが始まっているから応募するしかない。家族を養うためにも”出稼ぎ”もやむを得ない。

 しかし、共通の言語は“英語”で専門用語も覚えなければならないし、国家試験に合格しなければ在留資格をもらえない。さらに不安は尽きず、母国ではある程度のポジションに就いていたが、言葉の壁がある中で資格を活かすことは出来るのだろうか。また生活習慣や文化の違いにも慣れることは出来るだろうか……。

 現在、日本で介護の仕事を担ってくれている外国人介護人材の立場を、全て日本人に置き換えてみた。超々高齢社会の先に人口減少時代が到来することが確実な日本において、そんな状況に陥るわけがないと誰が断言できるだろうか。

 先日、仕事でフィリピンに行く機会があったがその時に感じたのは、アジアの他の国の若者にとって、日本はいつまでも”憧れの国”ではないということだった。外国人を単なる“労働者”と考えいつまでも“受け入れる”という上から目線でいると、このままでは日本は「選ばれない国」になると以前から危惧していたがその予感はすでに現実のものとなりつつある。

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筆者

町亞聖

町亞聖(まち・あせい) フリーアナウンサー

1995年、日本テレビにアナウンサーとして入社。その後、報道局に移り、報道キャスター、厚生労働省担当記者としてがん医療、医療事故、難病などの医療問題や介護問題などを取材。2011年、フリーに転身。脳障害のため車椅子の生活を送っていた母と過ごした10年の日々、母と父をがんで亡くした経験をまとめた著書『十年介護』を出版している。現在、TOKYO MX「週末めとろポリシャン」(金曜午前11時~12時)、文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」(水曜午後1時~3時30分)などに出演。

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