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右ひじ手術決まるも新人王有力の大谷は規格外

ベーブ・ルース以来99年ぶりの4勝、20本塁打 来年6月にも打者復帰

出村義和 ジャーナリスト

本拠地での初打席で3点本塁打を放った大谷=2018年4月3日、米アナハイム拡大本拠地での初打席で3点本塁打を放った大谷=2018年4月3日、米アナハイム
 大谷翔平はメジャーで新たなストーリーを紡ぎながら、同時に長く語り継がれるようなヒストリーの第一歩を記した。右ヒジの故障などのアクシデントで戦線離脱はあっても、驚かされることの連続だった。史上初の同一シーズンで打者として20ホーマー、投手として50奪三振の快挙を達成。また、近代野球となった1900年以降ではベーブ・ルース以来99年ぶりの4勝、20ホーマーを記録した。投げて打つだけではない。特筆したいのは俊足を生かして9盗塁している点だ。メジャーで今シーズン唯ひとり1試合2ホーマーと盗塁を二度もマークした。こうしたプロセスの中で4月に月間最優秀投手賞に輝き、週間MVPにも二度選出された。

 日本人メジャーリーガーの1年目のホームラン記録を更新したことが大きな話題になり、新人王争いが関心を呼んでいるが、シーズンを通して大谷のプレーぶりをみていると、そういったところにとどまらない計り知れぬ価値と可能性を感じる。

 最も身近にいて選手としての能力をみてきたエンゼルスのマイク・ソーシア監督は、新人王の可能性について問われ、質問者をたしなめるようにいった。

 「彼は違うレベルでのプレーをしているんだよ」

 今シーズン、ア・リーグの新人は人材豊富で、例年なら大谷を含めて4人が選出ラインの成績を超えている。しかし、その中で大谷は別格というわけなのだ。

 もちろん身内の身びいきではない。ベテラン記者たちの多くも、そういった見方をしている。全米テレビ中継のリポーターも務めるケン・ローゼンタール記者は次のように発言している。

 「私になぜ大谷を新人王に推すのかと聞くよりも、私は(投票しない記者に)なぜ大谷を推さないのか、ということを聞きたいね。 ・・・ログインして読む
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筆者

出村義和

出村義和(でむら・よしかず) ジャーナリスト

ジャーナリスト。1950年、東京生まれ。法政大学社会学部、ユタ州立大学ジャーナリズム科卒。ベースボールマガジン社でアメリカ総局特派員、週刊ベースボール編集長などを務め、86年からフリー。ニューヨークを拠点に、スポーツから政治、ビジネスまで幅広い範囲をカバー。2005年に帰国後、新聞、雑誌などに執筆する一方で、スカパー!「MLBライブ」の解説を務め、09年からはJスポーツでMLBの解説者となる。著書に『英語で聞いてみるかベースボール』『メジャーリーガーズ』など。

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