チャイコフスキー3大バレエを生んだ伝統、日本人ダンサー永久メイが主役に
2018年12月18日
ロシアのマリインスキー・バレエが、11月下旬から12月上旬、来日公演を行った。今回、特に印象深かったのは、日本人ダンサー・永久メイの存在。彼女は兵庫県で育ち、モナコ留学を経て今年、正式入団したばかりの、まだ18歳。にもかかわらず、セカンドソリストとして数々のソロを踊っており、現地では「くるみ割り人形」の主役も経験しているという。
振り返ってみれば、一昔前のソ連時代には、ロシア人以外(ソ連国民以外が)、マリインスキーで活躍するなんて、ほとんど考えられないことだった。ここで、少し、マリインスキーについて説明させていただくと、この劇場(&バレエ団)は、ソ連時代にはキーロフ劇場と呼ばれていた(その頃は街の名前も、サンクトペテルブルクではなくレニングラードだった)。
ロシアの文化的な都で、ロシア革命よりも前の時代、チャイコフスキーの3大バレエ『眠れる森の美女』、『くるみ割り人形』、『白鳥の湖』が創られたのがこの劇場だ(正確には『白鳥の湖』は、先にボリショイで初演されたが、その振付は評価されず伝えられておらず、現在、世界中に伝わっている『白鳥の湖』は、通常、マリインスキーでプティパと弟子のレフ・イワーノフが振り付けたものが元になっている)。
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