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元世界女王メドベデワのGPファイナル不在の理由

田村明子 ノンフィクションライター、翻訳家

メドベデワがロシアで非難された理由

 日本の選手にとって、海外のコーチに師事することは少しも珍しいことではない。

 もちろん基礎技術は日本のコーチが与えたものだが、オリンピックチャンピオンになった時の荒川静香はニコライ・モロゾフ、羽生結弦はブライアン・オーサーに師事していた。昨シーズン(2017-18)には、本田真凜がラファエル・アルトゥニアン(アメリカ)のもとへ移っている。これまで日本のトップ選手の多くが、競技人生のうちの少なくても何年間か海外のコーチの指導を受けてきた。

 何も日本だけが特殊なわけではない。ネイサン・チェン(アメリカ)を指導しているラファエル・アルトゥニアンはカリフォルニアを拠点にしているが、元々旧ソ連ジョージア出身である。いまやスポーツの世界はボーダーレスで、必要とあらば国境を越えて指導者を求めるのが当たり前なのだ。

 その当たり前が未だに普及していないのが、ロシアである。 ・・・ログインして読む
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筆者

田村明子

田村明子(たむら・あきこ) ノンフィクションライター、翻訳家

盛岡市生まれ。中学卒業後、単身でアメリカ留学。ニューヨークの美大を卒業後、出版社勤務などを経て、ニューヨークを拠点に執筆活動を始める。1993年からフィギュアスケートを取材し、98年の長野冬季五輪では運営委員を務める。著書『挑戦者たち――男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて』(新潮社)で、2018年度ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。ほかに『パーフェクトプログラム――日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』、『銀盤の軌跡――フィギュアスケート日本 ソチ五輪への道』(ともに新潮社)などスケート関係のほか、『聞き上手の英会話――英語がニガテでもうまくいく!』(KADOKAWA)、『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)など英会話の著書、訳書多数。

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