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中学受験、女医にしたいなら女子校がいい(下)

放任主義の難関女子校は、なぜ医学部に行くのに有利か

杉浦由美子 ノンフィクションライター

 中学受験シーズン到来だ。この記事では2回にわたって、娘を医師にしたいなら女子校に入れるべきだという理由を書いている。前回は、女子が医師になるということはすなわち女社会に組み込まれるから、女子校がいいと言及した。今回は具体的にどの女子校がいいかをみていきたい。

難関女子校の現役医学部合格者の多さ

 医学部受験は難易度が高まる一方だ。国立大学の医学部は全て東大に入るのより難しい。去年、入試の不正で話題になった東京医科大も難易度は東大の理Ⅰや理Ⅱと同レベルだ。このような超難関の受験を目指すためには、偏差値が高く、放任主義の学校が一番いい。手厚いと評される学校は、課題や小テストが多く、これらは生徒の足かせになるからだ。それよりは学校は基本的になにもせず、生徒は塾の勉強に専念できる環境の方が、医学部受験には有利になっていく。

 なんだかんだいっても桜蔭、女子学院、雙葉、フェリスといった難関女子校の人気が落ちないのは、この放任主義のカリキュラムを好む保護者も多いからだろう。

 実際、これらの難関女子校の医学部合格実績は非常に高い。

拡大東京女子医大と早大が連携してオープンした「先端生命医科学研究記念施設」の培養室=2007年、東京都新宿区
 2017年の現役医学部合格のデータをみてみよう。桜蔭は卒業生234人中38人が国立医学部に合格し、53人が私立医学部に合格している。雙葉は卒業生178人中10人が国立医学部へ、33人が私立医学部に合格し、女子学院は216人中11人が国立医学部、27人が私立医学部に合格している。ちなみに難関男子校の代表格・開成は卒業生398人中、現役で国立医学部に合格するのは38人、私立は33人。麻布は299人中、国立医学部合格者は16人である。 ・・・ログインして読む
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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

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